アジア最大級規模のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会、それがCEATECだ。
この幕張メッセで開催されたCEATECと同じく、18日にアップルからiPadとiPad Pro、そしてテレビに繋げるApple TV 4Kが発表さた。
タブレットの購入を検討していた人や新型のiPadとiPad Proを待ち望んでいた人にとっては、嬉しいニュースだろう。
10世代目になる新型iPad
タブレットの絶対的な地位を固めているiPadだが、iPad、iPad Air、iPad mini、そしてiPad Proと使用スタイルに合わせて分けられている。
その中でもエントリーモデルとされているのが、iPadだ。
ただ単にiPadと表現すると、どのiPadのことを言っているのか分かりにくいため、無印iPadと表現されることもある。
エントリーモデルとなるiPadも、いよいよ第10世代だ。
昨日は32年ぶりに円安水準が更新されただけに、スペックよりも価格が気になる人は多いだろう。
第10世代iPadでは、64GBと256GBのストレージを搭載している2つのモデルになる。
そして、64GBのWi-Fiモデルが6万8800円、Wi-Fi+Cellularモデルが9万2800円。
256GBのWi-Fiモデルが9万2800円、Wi-Fi+Cellularモデルが11万6800円だ。
第9世代の64GB、Wi-Fiモデルは3万9800円だったので、大きく価格が上がっている。
そこまでの価値が、この第10世代iPadにあるのか疑問に感じるかもしれない。
第10世代iPadは、Appleが「完全に再設計されたiPad」と説明しているだけあって、今まで採用していたホームボタンが、とうとう廃止された。
そして、指紋センサーのTouch IDが搭載されている。
また、充電などで使用する外部接続端子が、LightningからUSB Type-Cに変更された。
この特徴は、第5世代のiPad Airと同じだ。
オールスクリーンのデザインが採用された、10.9型のLiquid Retinaディスプレイは、2360×1640ピクセルの解像度、500ニトの輝度で、True Toneテクノロジーに対応している。
そして、超広角の12MPフロントカメラは、iPadで初めて横向きに配置された。
人の動きに合わせて自動的に向きを変えたりズームしたりするセンターフレームもサポートしている。
本体背面に搭載している12MPの広角バックカメラは、240fpsのスローモーションビデオ撮影に対応だ。
さらに、最大60fpsで4Kビデオの撮影も可能になっている。
もちろん、チップセットも向上した。
第9世代ではA13 Bionicだったが、第10世代ではiPhone 12シリーズに搭載されているA14 Bionicが搭載されている。
6コアのCPU、4コアのグラフィックス、16コアのNeural Engineを備えているので、A13 Bionicと比べてCPU性能が20%、グラフィックス性能が10%向上したことになる。
さらに、機械学習性能は、最大80%向上したとアピールされているのも注目したい。
もちろん、ネットワーク通信もグレードアップしている。
セルラーモデルでは5Gに対応しているので、高品質なストリーミングや超高速のダウンロードを体感できるだろう。
さらに、最大1.2Gbpsの速度が出せるWi-Fi6にも対応しており、Bluetoothも5.2をサポートしている。
センサー類は、3軸ジャイロに加速度センサー、環境光センサー、気圧計が搭載されているので、今までと大きく変わりない。
そして、第10世代のiPadには、10月25日に配信されるiPadOS 16が搭載されている。
最新のiPadで、最新のiPadOSをすぐに使えるのは嬉しい。
iPadOS 16については、次回取り上げる。
新しくiPadが発表されたということは、アクセサリも気になるところだろう。
その中でも、iPadで必須とも言えるアクセサリが、Apple Pencilだ。
残念ながら第10世代のiPadで使用できるApple Pencilは、第2世代ではない。
第1世代のApple Pencilを使用することになってしまう。
そうなってくると問題になるのが、Apple Pencilの充電だ。
第1世代Apple Pencilの充電端子はLightning端子になるが、第10世代のiPadにはLightning端子が存在しない。
充電と同時にペアリングを行うためのLightning端子が搭載されていないのは、大問題だ。
そのため別売りのアクセサリとして、USB-C – Apple Pencilアダプタが販売される。
ここで注意したいのは、このアクセサリは、既に第1世代Apple Pencilを持っている人向けということだ。
新しく第1世代のApple Pencilを購入する際には、このアダプタが同梱されている新バーションが1万4880円で販売されるので、必ず確認してから購入してもらいたい。
新しく登場するアクセサリは、このアダプタだけではない。
新しいデザインのMagic Keyboard Folioだ。
トラックパッドや14のファンクションキーを搭載する、取り外し可能なキーボードで、iPad本体を守るバックパネルの2つのパーツで構成されている。
なお、Magic Keyboard FolioとiPadは、Smart Connectorで接続するため、充電やペアリングの必要がない。
このMagic Keyboard Folioのカラーはホワイトのみで、3万8800円になる。
最後に、カラーバリエーションだ。
第10世代iPadのカラーバリエーションは、シルバー、ピンク、ブルー、イエローの4種類になる。
第10世代のiPadをザックリと紹介した。
第2世代のApple Pencilを使用できないのは残念だ。
しかし、ホームボタンがなくなって10.9インチのフルスクリーンディスプレイになっているため、第9世代iPadの10.2インチから、少し大きくなっただけだが表示できる範囲は、かなり広く感じられるだろう。
横幅は第9世代iPadの174.1mmから179.5mmと少し大きくなったものの、厚みは7.5mmから7mmになり、重量も487gから477gと軽量化されている。
ドル高円安の影響を受けているため価格は大きく上がってしまったが、それに見合うスペックに仕上がっているのではないだろうか?
既に予約が始まっているので、発売日の10月26日に確実に手に入れたい方は、予約して手元に届くのを待とう!
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今回の内容は、2022年10月20日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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