iOS16.1、iPadOS16.1、そしてmacOS Ventura(ベンチュラ)が、25日に配信された。
iPadを使用している人は、iPadOS16.1を待ち望んでいただろう。
iPadOS16.1
iPadの基本システムとなるのが、iPadOSだ。
iPadOSをバージョンアップすることで、多くの便利な機能を使用できるようになるため、バージョンアップを楽しみにしている人は多い。
既に配信されているiOS16で追加されていた、iCloud共有写真ライブラリ、テキスト認識表示をiPadでも使用できるようになる。
同様にメッセージやメールを送信しても取り消すことも可能になった。
このように、iOS16で改善されたり、追加された機能は、iPadOS16.1でも同じように改善されたり、機能が追加されている。
なお、iOS16については、過去の記事を参照してもらいたい。
iPadOSのベースは、iOSがベースとなっているので当然だ。
しかし、iOSは、あくまでもiPhoneのためのシステムになるため、iPadOSでは、iOSで改善されたり追加された機能だけではなく、iPadらしさを象徴する多くの機能が追加されたり、改善されている。
音声入力機能が全面的に新しくなって、音声入力をキーボードやApple Pencilと一緒に使用してテキストの入力や編集が可能になった。
当然ながらiOS16のように、絵文字にも対応だ。
さらに、新しいディスプレイモードが追加されている。
一般的な色基準のリファレンスカラーとビデオフォーマットのリファレンスカラーを表示できるようになり、Sidecarを使ってMacのリファレンス用ディスプレイとして使用可能になる。
しかし、何と言っても今回のiPadOS16.1で注目されているのは、ステージマネージャーだろう。
ウィンドウの重ね合わせやサイズ変更、アプリの配置を調整できるようになった。
また、画面の左端には最近使ったアプリの項目があるので、アプリ間を素早く切り替えできるようにもなる。
そして、複数のアプリをグループ化したアプリセットを作成しておけば、そのグループへ素早く戻ることも可能だ。
そして、ツールバーのカスタマイズが可能になって、アプリで使用頻度の高い機能を追加できるようになったの点も注目しておきたい。
さらに、メニューに閉じるや保存、複製なども追加されている。
ステージマネージャーが搭載されたことで、タブレットでありながらパソコンでアプリを操作するように使えるようになったのは大きなポイントだ。
ただし、iPadOS16.1を搭載できる、すべてのiPadでステージマネージャーを利用できるわけではない。
M1、もしくはM2チップを搭載しているiPadのみで利用できる機能になる。
そのため今のところ、第5世代iPad Airと昨日発売された第6世代iPad Pro12.9インチと第4世代iPad Pro11インチ、そして第5世代iPad Pro12.9インチ、第3世代iPad Pro11インチの5つのiPadのみでステージマネージャーを利用できる。
非常に便利な機能だけあって、高いスペックが要求されるためだろう。
そして、セキュリティも強化されている。
パスワードに代わる認証手段として、パスキーに対応した。
パスキーの秘密キーはWebサーバに保存されないので、サーバからの情報漏洩でアカウントのログイン情報が漏洩する心配がない。
また、このパスキーは、エンドツーエンドで暗号化されて、iCloudキーチェーンを通じて、Apple製のデバイス間で同期できる。
エンドツーエンドという、あまり耳なじみのない単語、これは暗号化手法の1つになる。
エンドツーエンドの利点は、送信されるデータを受信者しか見られないところだ。
物理的に開封不可能な箱に手紙を入れて送って、開けられるのは受取人だけとイメージしてもらえば分かりやすいだろう。
iPadOS16.1の特徴をザックリと紹介した。
iPadとキーボードをセットで使用すれば、まるでラップトップパソコンのように操作できるだろう。
昨日、25日に発売された第10世代目のiPad、そして第6世代iPad Pro12.9インチ、第4世代iPad Pro11インチには、iPadOS16.1が最初からインストールされている。
そして、iPadOS16.1へバージョンアップできるiPadは、第5世代以降のiPad、同じく第5世代以降のiPad mini、第3世代以降のiPad Air、iPad Proの全モデルだ。
だが、配信されてアップデートできるからといって即アップデートするというのは待ってもらいたい。
いつものことながら、まずは使用しているアプリがiPadOS16.1で問題なく動作するかどうかを確認する必要がある。
iPadOS16.1はiPadの基本となるシステムなので、ここが大きく変わることで今まで問題なく使用できていたアプリの動作が不安定になったり、使い勝手が悪くなることもある。
システムをアップデートする前に、必ずアプリがiPadOS16.1でも問題なく動作するか確認しておこう。
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今回の内容は、2022年10月27日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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