以前、未来都市スマートシティについて取り上げたが、そんな都市構想よりも、まずは自宅を便利にしたいという意見をいただいた。
たしかに、スマートシティよりも、自宅を便利にできるスマートホームの方が、より現実的だ。
手っ取り早く自宅を便利にするためには、やはりAIスピーカー、またはスマートスピーカーと呼ばれるAIアシスタントを搭載したスピーカーを導入するのが良いだろう。
- 今日の天気を教えて
- 今の時間を教えて
- 今日の運勢を教えて
- 今日のニュース
このように、スピーカーに話しかければ、音声で情報を教えてくれるため、朝の忙しい時間など何かをしながら情報を得られるのは非常に便利だ。
ただ単に音声で情報を教えてくれるだけではなく、アラームやカウントダウンタイマーをセットしたり、ToDoやタスクを登録したり、スケジューラーに登録されている予定を確認することもできる。
ただ、これだけでは、スマートホームと呼ぶには貧相に感じてしまう。
更に一歩進めて、家電製品をコントロールできるようになれば、未来的な自宅になる。
家電製品を連携できるスマートホーム
道を歩いていて、急にライトが点いてビックリした経験をもつ人は多いだろう。
これは、照明器具に取り付けられたセンサーが、人の接近に反応してライトを点けているだけだ。
このセンサーを接近センサーではなく、音声にも反応するセンサーへ変更すれば、音声で照明のオン/オフができる。
既に、部屋の照明器具でも、音声に対応したものもあるので、見たり聞いたりしたこともあるだろう。
しかも、スピーカーを搭載して、音が降り注ぐようになっている照明器具だってある。
もちろん、照明器具だけで、スマートホームとは言わない。
エアコンの操作だって、リモコンで行える。
いや、エアコンの操作はリモコンでしょ?
それは、自宅に居る時に操作する場合だ。
スマートホームなら、外出先から帰宅に合わせてエアコンを操作して、帰宅時に室温を快適な温度に設定することができる。
これがモノのインターネットと呼ばれる、Internet of ThingsのIoTだ。
様々なモノがネットワーク接続されて、情報交換することにより、お互いを制御する仕組みが、IoTになる。
今ではエアコンや照明器具だけではなく、調理器具や冷蔵庫だってネットワーク接続できる製品が増えている。
特に調理器具に関しては非常に便利で、レシピをネットワーク経由でダウンロードして、素材を入れるだけで調理を自動化することが可能だ。
アナログなモノもコントロールする
そして、電子化された製品だけをコントロールするのが、スマートホームではない。
部屋のカーテンの開け閉めすら、コントロールすることができる。
そんなアナログなモノをどうやってコントロールするのか不思議に思うかもしれない。
カーテンを吊り下げている、カーテンレールにセンサーを取り付けるのだ。
しかも、このセンサーは後付けできるようになっているので、どんな長さのカーテンレールでも対応できる。
カーテンと同様に、アナログなモノと言えば、やはり部屋や玄関の鍵だ。
マンションなどのオートロックを解除するために暗証番号を入力したり、会社などで社員証をセンサーにかざしてドアのロックを解除した経験を持っている人は多いだろう。
それを自宅でも取り入れることができる。
IoTで流れるように連携させる
すべてを流れるように連携させることができるのが、IoTのポイントだ。
自宅を出た時には、自動的に玄関が施錠されて、カーテンは自動的に閉まり、照明やエアコンなどもオフになる。
誰も居なくなってから、掃除機が動き出して、床掃除がスタート。
外出先から自宅の様子に変化があった際には、防犯カメラの映像を送信したり、自宅で過ごすペットの様子を確認するために、外出先から確認することもできる。
そして、帰宅時には、玄関のロックが解除されると同時に、照明が点く。
帰宅した時間帯に合わせて、カーテンを開けてくれる。
料理も出来上がっているので、皿に移して暖かい食事をすることも可能だ。
もちろん、自宅で過ごしている時には、スマートスピーカーと連携させて、これらのことを音声で操作できる。
スマートホームは未来型の自宅
こうやって話しているだけでもワクワクしてしまう、まさに未来の家だ。
SFの世界として、映画やテレビで見ていたようなことが実現するなんて、技術の進歩には驚いてしまう。
未来都市スマートシティに負けないように、自宅のスマートホーム化を少しずつ進めて、その利便性を体験してみるのも良いだろう。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年5月12日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
- Googleポッドキャストで聴く
- Spotifyで聴く
- Appleポッドキャストで聴く
- Anchorで聴く