新生活を始めるからには、デジタル製品も新しいものが欲しくなる。
どうせ買うなら良い製品を購入したいと思ったものの、何が良い製品のか分からず調べてみれば、スペックが良いものを買えば良いというのが分かる。
しかし、そのスペックが何のことだか分からず、再び困ってしまう。
スペックと呼ばれる単語は、スマホやタブレット、そしてパソコン本体といった、ハードウェアの性能を表している。
つまり、スペックが高ければ高いほど、快適な操作ができるということだ。
そのため、スペックが高ければ、価格も高くなる。
予算に制限がなければ最高スペックの製品を購入できるが、そういうわけにもいかない。
それでは、価格を抑えながらも満足できるスペックにするためには、どうすれば良いのだろうか?
スペックの根幹となる3つのパーツ
スマホやタブレット、そしてパソコンにとって、スペックの根幹となるパーツが3つある。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
カタログにも記載されているため、目にしたり、耳にしたこともあるだろう。
だが、この3つが重要と言われても、それぞれ何をするものなのか今ひとつピンと来ない人も多い。
まずはスマホやタブレット、パソコン本体の中身を家だとイメージしてみよう。
家には、部屋がある。
その部屋の1つが、ストレージだ。
ストレージの部屋には、写真などの画像や音楽、動画、そして文書などが保管されている。
しかし、保存されているのは、それだけではない。
OSと呼ばれるものも保管されている。
このOSというのが、WindowsやMacOS、AndroidやiOSのことだ。
極端な話になってしまうが、OSがないとスマホやタブレット、パソコンは使用できない。
ここでは、机やイス、ソファなど家で快適に過ごすための装飾品が、OSだとイメージしてもらいたい。
そして、OS以外にもソフトウェアがある。
それが、応用ソフトウェアだ。
この応用ソフトウェアが、ソフトやアプリと呼ばれるものだ。
ソフトなのかアプリなのか、ということを以前にも話題として取り上げたので、そちらも参照してもらいたい。
さて、この家の中で、アプリは道具だと思ってもらおう。
音楽プレイヤーアプリならミニコンポ
動画プレイヤーアプリならテレビ
このようにイメージしてもらえば、分かりやすいだろう。
ストレージの部屋が狭い場合は、保存しておけるデータやアプリが少ないということになるので、写真や動画などを大量に保存しておきたいなら、大容量ストレージが必要になる。
それでは、本体の電源を入れてみよう。
家でいうなら、電気をつけるイメージだ。
電気がつくとCPUという人が動き始めて、メモリの部屋へ移動する。
そして、ストレージの部屋から机やイスなどをメモリの部屋へ運びこむ。
基本的にCPUという人は、このメモリという部屋で作業をする。
まずは部屋の壁紙や床、机やイス、ソファなどを配置して、メモリ部屋で快適に作業ができるように整えることから始める。
このメモリの部屋の中で道具を配置するのが、CPUの役目だ。
配置するのが早い人ほど、その人は素早く動けるということになる。
メモリ部屋でCPUが作業できる状態になれば、スマホやパソコンが使える状態ということだ。
作業ができる状態になったので、音楽を聴きながら文書の作成をしてみよう。
まずは、ストレージの部屋からミニコンポをメモリの部屋へ運び込んで設置する。
続いて、ペンや紙、図形を書くための定規などを運び込んで、机の上に並べる。
文書を作成している最中に、写真の編集をして資料として入れ込みたくなったので、写真編集のための道具をメモリの部屋へ運び込みたい。
しかし、メモリの部屋へ道具を運びすぎてしまい、メモリ部屋が狭くなっているので、CPUの動けるスペースがなくなってきた。
これでは作業ができないので、メモリ部屋にある道具を少しだけストレージの部屋へ戻そう。
そこで、何の道具を戻せば良いのか考える。
ミニコンポで音楽を再生していないのであれば、ミニコンポをストレージの部屋へ戻せば良い。
しかし、音楽を再生しているのであれば、ストレージの部屋へ戻せない。
そこで、文書を作成するための道具をストレージの部屋へ戻す。
何だか面倒に感じられるだろう。
いくら道具を出し入れするCPUという人が素早く動けたとしても、道具をストレージの部屋からメモリの部屋へ移動させたり、メモリの部屋からストレージの部屋へ道具を移動させることを頻繁にするとなると、どうしても時間がかかってしまう。
この面倒な道具の出し入れを少なくするためには、メモリの部屋を広くするしかない。
メモリの部屋が広ければ、たくさんの道具を運び入れられる。
メモリの部屋を広くするというのが、メモリ容量を増やすということだ。
CPU、メモリ、そしてストレージの役割がイメージできただろうか?
この役割を理解しておけば、動作が遅い理由や解決方法を見出すことができるようになるので、しっかりと理解しておこう。
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今回の内容は、2022年4月7日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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