3月9日のApple新製品発表会で第5世代iPad Airが発表されて、3月18日から第5世代iPad Airが発売されている。
4月からの新年度、新生活へ向けてタブレット端末の購入を検討している人にとっては、早速購入したい製品になってくるだろう。
しかし、ちょっと待ってもらいたい。
第5世代iPad Airのスペックと似た製品として、第5世代iPad Proの11インチの注目度が高くなっている。
第5世代iPad Pro、MacBook Airなどに搭載されているM1チップが、第5世代iPad Airで採用された。
そして、M1チップを搭載することで、メモリも8GBになっている。
これだけで、第4世代iPad Airよりも、大幅にスペックアップしたことが分かるだろう。
それと同時に、第5世代iPad Proに近づいたことになる。
iPad Air 第5世代とiPad Pro 第5世代
iPad AirとiPad Proでは、ロック解除の方法として、FaceIDかTouchIDかという差がある。
マスク着用時でもロック解除できる点でTouchIDが優位だが、自宅で使用する機会の多いiPadとなるとマスクを着用していないことが多いだろう。
そのため、このロック解除に関しては、大きな差を感じられない。
ディスプレイの違い
iPad Airは10.9インチ、iPad Proは11インチと画面サイズに差がある。
画面サイズの差は、0.1インチだ。
この0.1インチを体感として判断できる人は少ないだろう。
しかし、ディスプレーの品質に関しては、大きな差を生み出している。
iPad ProはProMotion対応で、最大120HzとiPad Airの倍のリフレッシュレートだ。
また、最大輝度もiPad Proが100ニト上回って、600ニトになる。
このリフレッシュレートというのは、1秒間に何回画面を書き換えるかを表す数値になる。
そのため、数値が高ければ高いほど、画面操作や画面の動き、Apple Pencilの書き心地が良くなるということだ。
外部ポートの違い
iPad Airでは、USB Type-Cコネクタを搭載している。
もちろん、iPad ProもUSB Type-Cコネクタを搭載しているので、特に違いは感じられないかもしれない。
しかし、同じUSB Type-Cコネクタを搭載しているように思えても、データ転送速度の性能が違う。
iPad Airは10Gbps、iPad Proは40Gbpsとなるので、その性能差は4倍だ。
搭載しているカメラ
ここまでは、並べて比較しなければ、体感として実感できるほどの差はないかもしれない。
しかし、物理的に大きく違う部分として、カメラがある。
iPad Proの背面カメラは、1200万画素の広角カメラと超広角カメラの2眼構成だ。
そして、2倍の光学ズーム、最大5倍のデジタルズームに対応しており、LiDARスキャナとフラッシュも搭載している。
ARコンテンツを楽しんだり、VRオブジェクト制作で、LiDARスキャナは強力だ。
しかし、iPad Airの背面カメラは、1200万画素で、フラッシュライトも省かれている。
タブレットで写真撮影したり、ARやVRに興味がなければ、背面カメラを気にする必要はないだろう。
マイクとスピーカー
iPad Proでは、スタジオ品質のマイクが5つ内蔵されている。
しかし、iPad Airは、デュアルマイクになってしまう。
そして、搭載されているスピーカーも数が違う。
iPad Proでは、4つのスピーカーを搭載しているが、iPad Airはステレオスピーカーとなるため、音楽や動画の視聴では大きな差を生むだろう。
ストレージ
iPad Airのストレージは、64GBと256GBの2種類だ。
iPad Airを使用したいと考えているなら、アナログ環境をデジタルへリプレースするために、多くのアプリを活用することになるだろう。
そうなれば必然的に、ストレージ容量が64GBでは少なすぎる。
だが、256GBまでの大容量を必要とするかと考えれば、多すぎて持て余してしまうだろう。
USBで外部ストレージを利用する方法もあるが、できることならiPad Air単体で使用したい。
64GBと256GBの中間、128GBが用意されていれば悩む必要ないのに･･････。
そんな悩みに答えてくれるのが、iPad Proだ。
iPad Proは、128GBのストレージ容量が最低容量になっている。
iPad AirとiPad Pro 11インチの価格差
そこで気になるのは、当然ながら価格だろう。
iPad AirのWi-Fi256GBモデルは、92,800円
iPad Pro 11インチのWi-Fi128GBモデルは、94,800円
その価格差は、2,000円だ。
たった2,000円差なら、悩む必要もなくiPad Airが良いと思ってしまうが、256GBものストレージ容量を必要としないのであれば、物理的に差のある背面カメラ、マイクやスピーカー、そしてデータ転送速度やリフレッシュレートといった、普段使いで体感差が出てくるiPad Pro 11インチを選択した方が良いかもしれない。
この2,000円の価格差は、小さいようで大きく感じられる。
ストレージの問題は、iCloudを利用したり、USB接続できる外部ストレージで解決できるため、128GBでは、ほんの少しだけ足りない場合には、何とでもやりくりできるだろう。
もちろん、256GBでもギリギリだという場合であれば、iPad AirとiPad Pro 11インチの比較よりも
iPad Proの256GBを検討すべきだ。
カラーリング
iPad AirとiPad Pro 11インチ、どちらを選ぶのか頭を悩ませてしまう。
そんな悩みを解決できる方法がある。
それは持ち歩いたり、普段使用していて楽しくなる見た目の問題だ。
シルバーかスペースグレイのカラーリングしかないiPad Proよりも、スペースグレイだけではなく、ピンク、パープル、スターライト、ブルーとカラフルな5色から選べるiPad Airはオシャレだ。
毎日使うiPadだけに、やはり見た目は重要になるだろう。
スペックから考えることも大事だが、やはり使っていて楽しい気分になれるのが一番だ。
iPad Air 第5世代かiPad Pro 11インチ 第5世代
どちらを選ぶのかを決める最後の判断材料は、意外とカラーリングになるかもしれない。
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今回の内容は、2022年3月24日にポッドキャストで配信されている。
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