Windowsパソコンのキーボードに慣れていると、Macのキーボードには違和感を感じるだろう。
その理由は、見たことのない記号があったり、配列が微妙に違ったりするためだ。
- そもそも違いは何か?
- Windowsで慣れ親しんだキー操作は、どのキーでできるのか?
WindowsユーザがMacを使用するために、WindowsとMacのキーボードの違い、そして特に違和感を覚えがちな装飾キーなどについて知っておこう。
Macキーボードには存在しないキー
Macのキーボードは、Windowsと配列が似ているものの、見たことのない記号キーが並んでいたり、配列も微妙に違う。
【control】キーや【shift】キーなど見慣れたキーもあるが、Windowsのキーボードと役割に違いがあったりする。
そして、Windowsキーボードに搭載されているキーでも、Macキーボードには搭載されていないキーも存在する。
なお、Macキーボードには、以下のキーが搭載されていない。
- 【backspace】キー
- 【全角/半角】キー
- 【Alt】キー
- 【Windows】キー
- 【アプリケーション】キー
ファンクションキーの違い
キーボードの上段に位置する【ファンクション】キーは、パッと見で違いがないため、気にならないかもしれない。
しかし、かな文字変換で【F7】キーを押して、カタカナに変換しようとしても、カタカナ変換しない。
これは、Macのデフォルトの設定で【ファンクション】キーには、画面の明るさや音量を調整する機能が割り当てられているためだ。
そのため、ただ単に【ファンクション】キーを押しても、Windowsのようにカタカナ変換しない。
【ファンクション】キーの動作をWindowsのようにするためには、【fn】キーと組み合わせる必要がある。
Macキーボードの【ファンクション】キーに割り当てられている機能は、キーにアイコンとして印字されているので、慣れれば機能も分かるようになるだろう。
しかし、Windowsで【ファンクション】キーを多用している人にとって、わざわざ【fn】キーと組み合わせるのが面倒に感じられる。
もちろん、【fn】キーと同時に【ファンクション】キーを押さなくても済むように、設定を変更することも可能なので安心してもらいたい。
【ファンクション】キーの設定を変更したいなら、「ファンクションキーのデフォルトの動作を変更する」を参考にしてもらいたい。
装飾キーの違い
Windowsのキーボード操作に慣れていても、使い方が分からないキーが「装飾キー」だ。
キーの名前もWindowsキーボードとは違うため、どのキーが、どういった使い方なのか知っておく必要がある。
【リターン】キー
Windowsキーボードでは【エンター】キーと呼ばれているキーが、Macでは「return」と刻印された【リターン】キーになる。
Windowsキーボードの【エンター】キーが【リターン】キーで、テンキーの付属しているフルキーボードでは、テンキー側に【エンター】キーが搭載されている。
【リターン】キーと【エンター】キーは、システム側で処理される文字コードが異なっているため、アプリによっては動作が異なる場合もあるので注意が必要だ。
【コマンド】キー
「command」と刻印されたキーが、【スペース】キーの並びにある。
これが、【コマンド】キーだ。
【コマンド】キーは、Windowsキーボードの【Ctrl】キーと同じような使い方をする。
Windowsの操作で、【Ctrl】キーと他のキーを組み合わせてショートカットキーを使用している人も多いが、Macでは【コマンド】キーと他のキーを組み合わせることになる。
Macをキーボードで操作するためには、この【コマンド】キーがポイントとなるので、必ず使えるようになろう。
また、この【コマンド】キーを【アップル】キーと呼ぶMacユーザもいるが、それは昔のキーボードには、Appleを表すリンゴマークがキーに刻印されていたためだ。
【コントロール】キー
「control」と「^」の刻印されているキーが、【コントロール】キーだ。
Macの【コントロール】キーは、Windowsの【Ctrl】キーとは違い、文字入力の際にカーソルを移動させたりするショートカットとして使用する。
また、【コントロール】キーを押しながらクリックすることで、コンテキストメニューを表示することが可能になる。
【デリート】キー
【リターン】キーの上にある、「四角」の中に「×」が刻印されているキーが、【デリート】キーだ。
Macでは【デリート】キーが、Windowsの【backspace】キーの役割になる。
Windowsには【delete】キーと【backspace】キーがあるため、違和感をもつ人もいるだろう。
【デリート】キーと【fn】キーを組み合わせれば、Windowsの【delete】キーと同じように、カーソルの右側の文字を消すことができる。
【シフト】キー
上向きの矢印が刻印されているのが、【シフト】キーだ。
【シフト】キーは、Windowsと使い方も位置も同じなので、問題ないだろう。
【オプション】キー
スペースキーの並びに「option」と刻印されているのが、【オプション】キーだ。
【オプション】キーは、Windowsキーボードに存在しないキーになる。
この【オプション】キーは、Windowsキーボードの【Alt】キーに相当する。
Windowsと同じ使い方にしたい!
【fn】キーと組み合わせなければ、Windowsキーボードと同じように操作できないキーが、Macにはある。
そうなるとWindowsのキーボードに慣れているユーザは、面倒に感じてしまい、ストレスになる。
しかし、そんなストレスを感じずに済むよう、装飾キーの動作は、設定で変更することが可能だ。
設定の変更は、【システム環境設定】内の【キーボード】の項目で行えるので、使いやすいように変更すれば問題ないだろう。
だが、これからMac環境へ移行するのであれば、できるだけMacのキーボードに慣れるためにも、Windowsキーボードの操作に合わせたキーバインドへ変更しない方が良いかもしれない。
キーボードの違いを動画で知る
デジタル教室では、YouTubeでもWindowsキーボードとMacキーボードの違いが分かるように、動画配信を行なっている。
キーボードまとめ
WindowsとMacは似ているようで、多くの部分が違う。
Windowsに慣れている人にとって、Macで作業をするのに困りがちなのが、キー操作だろう。
今まで使っていたキーがなかったり、はたまた見たことのないキーがあったりして戸惑いがちだ。
マウス操作で完結できることが多くても、やはり文字入力をするためには、キーボードが必須になる。
特に、作業効率を向上させるためには、キーボード操作によるショートカットキーが欠かせない。
そのため、キーボードの違いというのは、とても重要になる。