新生活に向けて、年末や年度末になるとシステム手帳やシステム手帳用リフィルがよく売れている。スケジュール管理やタスク管理にシステム手帳は非常に便利だ。
しかし、そろそろ紙のシステム手帳をデジタルへ移行してみよう。
- デジタルだと手書きできないから嫌だ
- 紙の手帳より使い勝手が悪い
いやいや、それは昔の話だ。
iPadとGoodnotesというアプリで使い勝手の良いシステム手帳が完成する。
今回はシステム手帳をデジタル化する方法を紹介するので、是非とも参考にしてもらってiPadをシステム手帳として使ってもらいたい。
システム手帳をデジタル化するために必要なモノ
iPad
今回はiPadを使ってシステム手帳をデジタル化するので、iPadがなければ話にならない。iPhoneでも問題ないが、やはり画面の大きさとしてはiPadが良い。更にいうなら、iPhoneではペンを使った入力で難儀するだろう。
これからiPadを購入してシステム手帳をデジタル化するのであれば、Apple Pencilと共に購入するのをオススメする。なお、Apple Pencilに対応しているiPadに関しては、2019年以降に発売されたiPadシリーズであれば問題ない。ただし、iPad Proに関しては第二世代のApple Pencil対応になるので、その点は注意してもらいたい。
Apple Pencil
iPadへ手書きするなら必須と言えるアイテムになる。Apple Pencil互換のものもは、筆圧に対応していなかったりするが、システム手帳として使う際に筆圧が必要と思えない。
しかし、純正だとApple製品を使っているという満足感も高く、筆圧に対応している事で表現力も増すだろう。
Goodnotes 5
手書きメモとして人気の高いアプリ。App Storeの「仕事効率化」分野で2位というアプリだけあって評価も高い。980円と有料だが、1000円以下で手書きメモが有効活用できるようになるなら、十分安く感じられるだろう。
対応しているのはiOS 12.0以降なので、最低限iOSが12.0になっている必要がある。
iOSの最新バージョンは13.4で、iPadOSの最新バージョンも同じく13.4だ。
システム手帳をデジタル化するための準備
まずはアプリのダウンロード。今回はGoodnotes 5を使ってシステム手帳をデジタル化するので、App StoreでGoodnotes 5をダウンロードしよう。Goodnotes 5は980円の買い切りアプリだが、有料アプリを使いたくないという方は、残念ながら今回の内容は役に立たない。
Goodnotes 5のダウンロード、インストールが完了するとホーム画面にGoodnotes 5のアイコンが表示されるので、タップして起動しよう。
システム手帳を作成するため、【新規…】をタップして表示されるメニューから【ノート】をタップ。新規ノートの画面に切り替わるので、【タイトル】のところへノートの名前を入力して【作成】をタップしよう。ここでは「2020年システム手帳」と入力している。
これでGoodnotes 5をシステム手帳として使う準備ができたのだが、このままでは空白のページが表示されているだけで、システム手帳として使えない。
次に必要になるのがカレンダーだ。システム手帳でいうところのリフィルにあたるものだ。
このカレンダーは、SONYのサイトで提供されているPDFを使用する。
SONYのサイトを表示して、【商品を探す】をクリックして【商品カテゴリー一覧】を表示、そこで表示される【デジタルペーパー】をクリックしよう。
デジタルペーパーのページが表示されるので、【毎日のドキュメントワークなどに活用する】をクリックして、ページの下方にある【ピックアップ】のところにある【「ノートテンプレート」「ドキュメント」ダウンロード】をクリック。
テンプレートダウンロードのページが表示されるので、ページの半ばほどにある【2020年手帳】のところにある【統合版(デイリー無地)】を探して、月曜はじまりか日曜はじまりか好きな方をクリックしよう。ここでは月曜はじまりをクリックする。
これで2020年カレンダーのPDFを表示できた。PDFのサイズは2.7MB。
https://www.sony.jp/digital-paper/support/template/
この表示されたPDFをGoodnotes 5へ読み込む作業を行うために、画面右上にある【共有】アイコンをタップしてメニューを表示させよう。
アプリのアイコンが並んでいるので、そのアイコンの中からGoodnotes 5のアイコンを探してタップすれば良いのだが、Goodnotes 5のアイコンがない。
【その他】アイコンをタップすると【App】画面が表示されるので、【候補】から「Goodnotesにコピー」を探して、タップしよう。
Goodnotes 5に画面が切り替わるので【現在の書類に読み込む】をタップしよう。これで先ほどまで空白だったノートにカレンダーのPDFが読み込まれた状態になる。
現在は1月の月間カレンダーが表示されているが、右から左へスワイプすると次月の2月が表示されるので、紙のページをめくる感覚で月を変更できる。
これでiPadとGoodnotesでシステム手帳として使えるようになった。
デジタル化されたシステム手帳を使う!
準備ができた段階では、まっさらなシステム手帳になっただけだ。これだけでは紙のシステム手帳と変わりがなく、デジタル化した恩恵が少ない。せいぜいシステム手帳を持ち歩く必要がなくなって、荷物が少し減った程度だ。
いよいよシステム手帳をデジタル化して便利になるところを解説していく。
現状ではマンスリーページが表示されているので、月間予定をざっくりと日付のところへ手書きしてみよう。
マンスリーページの各日付のスペースは狭いので、一日に複数の予定があると書き込むのが難しいのでメインの予定を書き込むと良いだろう。
一日の細かい予定はスペースの広いデイリーページに書き込むほうが良い。デイリーページを開きたい日付をロングタップすると【リンクを開く】が表示されるので、【リンクを開く】をタップしよう。ここでは「歯医者」の予定がある3月10日をロングタップしている。
これで3月10日のデイリーページが表示された。このページなら、その日の細かい予定を書き込みする事ができるだろう。
デイリーページからマンスリーページに戻る場合は、左上に表示されている月をロングタップして【リンクを開く】をタップすれば良いだけだ。
マンスリーページで月間予定、デイリーページで日次予定を管理するだけではなく、ウィークリーページで週間予定も使いたい人も多いだろう。
ウィークリーページはマンスリーページから【Weekly】と記載されているところをロングタップして【リンクを開く】をタップすると表示できるようになる。ここでは9日からの週間予定を表示する。
ウィークリーページからマンスリーページへ戻る場合は、デイリーページからマンスリーページへ戻る時と同じように、左上に表示されている月をロングタップして【リンクを開く】をタップすれば良い。
マンスリー、ウィークリー、デイリーを簡単に切り替えできるのは、デジタル化したメリットの1つに過ぎない。もちろん、これだけでも非常に大きなメリットだが、もっと大きなメリットがある。
マンスリー、ウィークリー、デイリーのそれぞれに手書きで予定やメモなどを自由に書き込むのがシステム手帳の一般的な使い方だろう。今月や今週などの今の予定なら簡単に把握できるが、過去や先の予定になってくると探すのが大変になってくる。
この「探す」ことがデジタルは得意な分野だ。
Goodnotesの上部に表示されている虫眼鏡アイコンをタップするとノート内を検索できるようになる。ここでは「歯医者」を検索してみよう。
これがGoodnotesの優秀なところだ。手書きしたものでも検索対象になる。
GoodNotes5のダウンロード
GoodNotes5は、App Storeからダウンロードすることが可能だ。
GoodNotes5とiPadでシステム手帳をデジタル化まとめ
カレンダーPDFでマンスリーページ、ウィークリーページ、デイリーページが出来上がり、予定を手書きで書き込める。そして書き込んだ予定を検索できる。
これならシステム手帳をデジタル化しても問題ないだろう。
むしろ使いこなせば紙のシステム手帳に戻れなくなると思えるので、是非ともシステム手帳をデジタル化してもらいたい。