2013年に初めて発売されたiPad Airは、今までのiPadと比べて薄型で軽量だ。
それまでのiPadは持ち運ぶには重かったため、日常生活、特に室内や車で使用している人が多かった。
そして、「タブレットを日常的に使用出来るようにしたい」というニーズに応えるために発売されたのが、iPad Airだ。
それが人気となって翌年の2014年には、スペックアップされたiPad Air 2が発売された。
しかし、それ以降はiPad Airのラインナップが止まってしまう。
iPad自体が薄型になり、軽量になったためだ。
ユーザーにとっては購入する際に、どのiPadが良いのかという選択肢が無くなったので、非常にありがたい。
だが、2019年に第3世代となるiPad Airが発売された。
ここにきて、iPad Airが再登場してきたのだ。
これはエントリーモデルとしてのiPadとハイエンドモデルのiPad Proの間を埋めるようなミドルスペックとなる。
薄型・軽量という部分はiPadもiPad Airも同じなので、iPadとiPad Airの差が分からず、どちらが良いのか分からないユーザーも多いだろう。
今回は第3世代iPad Airの特徴を紹介するので、これからiPadを購入しようとしている人の役に立てれば幸いだ。
画面が大きくなって、純正キーボードにも対応!
今までのiPad Airは薄型・軽量に特化したモデルだったので、そういうイメージになってしまいがちだが、スペックを確認するとiPad AirこそがiPadのスタンダードモデルとも言えるだろう。
使い方も幅広く、どんな人にもオススメ出来るモデルとなったのが、iPad Airだ。
iPad Proより軽量・低価格!遊びにも仕事にもピッタリ!
iPadとiPad Proの中間に位置するミドルレンジのiPad Airだが、本体のデザインや構造を見てみると、型落ちになったiPad Pro10.5インチの後継機と考えても良いだろう。
従来はiPad Pro専用だったスマートキーボードにも対応し、Apple Pencilも使えるようになっている。まさに前モデルのiPad Proだ。
持ち運びの機会の多いビジネス用途では、軽量さというメリットが必須とも言える。
嬉しいことに、純正キーボード込みの重さが、現行のiPad Proよりも軽量だ。画面も10.5インチと比較的に大きいので、ゲームや動画視聴などのエンタメ用途にも向いている。
iPadよりベゼルが狭い
現行のiPadよりも一回り大きな画面の第三世代iPad Airだが、本体サイズの拡大を最小限に留められるようにベゼルを狭くして画面の大型化を実現している。
従来のiPad Air 2の9.7インチからディスプレイが拡大された10.5インチのディスプレイを備えながらも、より洗練されたデザインになっている。更に色味を自動調節する「TrueTone」も搭載しているのがオススメのポイントだろう。
ホームボタン付きiPadで唯一の純正キーボード対応
純正キーボードを接続するためのコネクタ「Smart Connector」を搭載しているポイントは大きい。
純正キーボードを使用できる現行のiPad Proは「Face ID」認証となっているため、「Touch ID」認証を行うためのホームボタンが搭載されていない。
ホームボタン付きのiPadでは、iPad Airだけが純正キーボードに対応しているのも大きなポイントだろう。
高速充電に対応
第三世代iPad Airは、Lightning端子を搭載している。
公式には「USB PD」などの高速充電対応と明記されていないが、USB-C-Lightningの変換ケーブルを使ってUSB PD対応の充電器に接続すれば、高速充電ができる。
充電を忘れてしまっていても、短時間で充電出来るのは重宝するだろう。
iPad Proに劣る部分
第三世代iPad Airは純正キーボードにも対応し、Apple Pencilにも対応している。
だが、このApple Pencilの描画だけは、iPad Proに劣ってしまう。
iPad Proと比べるとやや遅延するのだが、ディスプレイやペンの反応速度は十分実用レベルだ。
しかし、イラストなどをメインに考えているユーザーにとっては、この遅延がストレスになるかもしれない。