これまでiPadを使っていた人も、これからiPadを使い始めようとしている人も悩ましいのが、「どのiPadを選べばいいのか」だろう。
画面サイズこそきっちり5種類に分かれているが、無印iPadよりも小さいiPad miniの方が高額だったり、Apple Pencilや純正キーボードの対応がそれぞれ違ったりなど、頭を混乱させる要素の多い状況にあるのが、現状のiPadだ。
それでもスペックや使用感を整理してみると、しっかりとした5つのキャラクターが現れてくる。
「動画サイトの閲覧や簡単なメモ書きさえ出来ればいい」のか、「動画編集にもガンガン使いたい」のか、どのような用途でiPadを使うかさえ見えていれば、最適な一台を選択することができるだろう。
ホームボタンを継続した3モデル
ホームボタンのあるiPadでは、ロック解除方法としてTouch ID(指紋認証)を選ぶことができる。
充電などの外部端子はLightningケーブル専用で、iPhoneと同じだ。
また、iPadを使用するのであれば、必須と言っても過言ではない周辺機器がある。
それが、2015年に発売された初代iPad Proと同時に発売された、Apple Pencilだ。
ボールペンを持ち慣れていると長すぎて細すぎると感じてしまうが、グリップを付けると持ちやすくなる。
なお、Apple Pencilの充電はLightning端子でおこなう。
iPad 第8世代 2020年発売
iPad Airよりも重量があり、画面も小さいが、最安となるベースモデル。
何と言っても、一番の魅力はコストパフォーマンスだ。
iPad Pro11インチモデルと比較すれば、半額ほどになる。
Webサイトの閲覧や動画鑑賞、Apple Pencilと合わせて電子ノートとしての活用などであれば、まったく問題ない性能だろう。
iPad Air 第3世代 2019年発売
iPad Airは、純正キーボード対応だ。
無印iPadよりも優位性が高い点は、純正キーボードが使えることと、ディスプレイの性能が高いことだろう。
Apple Pencilの入力精度も向上しているので、手軽なラップトップPC的な用途なら、iPad Airが最適と言える。
iPad mini 第5世代 2019年発売
ほぼAirの小型版で、iPadの中では最小・最軽量だ。
ディスプレイの性能、処理能力、前面カメラの有効画素数などが、無印iPadより高スペックな構成で、性能も携帯性もストレスフリーなモデルになる。
システム手帳のように、手に持って使うシーンを考えると有力なチョイスになるだろう。
ホームボタンを廃止したプロモデル
Proモデルからはホームボタンがなくなり、Face IDという顔認証によるロック解除方式が採用された。
外部端子は、最新のMacBookやAndroidスマホでも使われている、USB-Cケーブルを使用。
そのため、急速充電規格のPower Deliveryに対応し、大容量化が進む本体内蔵バッテリーを素早く充電できるようになっている。
そして、長さが1cm短くなって、持ちやすさが改善された第2世代Apple Pencilに対応しているのも注目すべきポイントだ。
iPad Pro本体に磁力で装着して充電が行えるようになり、充電時の不格好さやApple Pencilの収納場所に関する問題も解決された。
更に、描画と消しゴムを切り替える機能も搭載している。
iPad Pro 11インチ 2018年発売
Proモデルでも、重量が400g台と持ち運びしやすい。
最新の第2世代Apple Pencilで使ってみると、なめらかさや繊細な表現などの書き味の差が一目瞭然だ。
また、下位モデルと比べると、処理能力もディスプレイの性能も突出している。
スピーカーが4基になっているため、迫力ある音楽や動画を楽しめるだろう。
iPad Pro 12.9インチ 2018年発売
最も安いプランでも約12万円と高級だが、仕事や創作作業が捗る大画面モデルだ。
イラスト制作や画像編集といった、負荷がかかる作業も難なくこなせる。
広々とした画面で作業ができるので、ラップトップPCライクに活用できるだろう。