一昔前まではケーブルで接続していたイヤホンやヘッドフォンだが、今の主流は無線接続に変わりつつある。
この無線接続の規格が、Bluetoothだ。
Bluetoothという単語を耳にしたことがあっても何のことなのか分からない、という声を耳にする。
Bluetoothとは?
Bluetoothは、数メートルから数10メートル程度の距離の情報機器間で、電波を使って情報をやりとりする規格になる。
2.4 GHz帯を使用してパソコン、スマートフォンやタブレット等のマウスやキーボード、そしてイヤホンやヘッドフォンなどで文字や音声といった、デジタル情報の無線通信を比較的低速度で行う用途に採用されている。
Bluetoothにより、わずらわしいケーブルという有線での接続から無線で接続できるようになったので、パソコンとキーボードやマウスの配置を気にしなくても良くなった。
また、イヤホンやヘッドフォンをスマホやタブレットに無線接続することで、音楽や動画を快適に楽しめるようにもなる。
BluetoothはIEEE(アイ・トリプル・イー)という専門職団体で規格化されているため、多くの製品をカンタンに無線で接続できるようになっているが、注意しなければならないポイントがある。
まずは、Bluetoothのバージョンだ。
2022年9月29日の時点では、5.2が最新のバージョンになる。
バージョン番号が、大きければ大きいほど性能が変わってくるのだ。
市場に出回っている多くの製品は、バージョン4以上のものが主流になる。
そして、バージョンの次に大事なポイントが、プロファイル。
Bluetoothは色々な製品の通信に使用されるので、製品の種類ごとに決められた使用方法を標準化している。
通信しようとする製品同士が同じプロファイルを持っている場合に限って、そのプロファイルの機能を利用した通信を行えるようになるのだ。
HIDというプロファイルでは、キーボードやマウスなどの入力機器を無線化するプロファイルになる。
HSPというプロファイルでは、モノラル音声の受信だけではなく、マイクで双方向通信できる。
そして、HFPというプロファイルは、HSPの機能に加えて、通信の発信や着信機能をもつ、ハンズフリー通話を実現するためのものだ。
その他にもデータ転送を行うFTPというプロファイルなど多くのプロファイルがあるので、製品を購入する際には、このプロファイルにも注意しなければならない。
最後に、電波強度を規定したクラスだ。
クラスは、各製品を接続できる距離と考えれば分かりやすいだろう。
クラス1で100m、クラス2では10m、クラス3は1mになり、3つのクラスのうち、いずれかのクラスに分類されることになる。
バージョン、プロファイル、そしてクラス。
Bluetooth対応の製品を購入する際には、この3つを確認しておこう。
そして、製品を購入して、最初に使用する際には、接続相手を特定するためのペアリングと呼ばれる操作が必要になる。
このペアリングを行わなければ、Bluetooth機器を使えないので、製品に付属のマニュアルを確認してペアリングを行うようにしてもらいたい。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年9月29日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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