多くの製品が値上げされるのと同様に、デジタルの世界でも値上げされるものがある。
Appleから9月20日に、App Storeにおけるアプリ、そしてアプリ内課金の価格変更が発表された。
これは、iPhoneやiPad、そしてMacを使用している人にとっては大きなニュースだ。
App Storeの価格変更
App Storeで提供されている有料アプリの価格を見ていると何だか似たり寄ったりだと感じることがあるだろう。
これは、App Storeで提供するアプリの価格は、開発者が好き勝手に決められないためだ。
基本となる価格はApple側で設定されているので、その設定された価格の中からアプリ開発者が選択する形式になっている。
だからアプリの金額は、似たような金額になる。
そして、今回の価格改定は、この設定価格が刷新されるということだ。
設定価格によって値上げ幅は変わってくるが、おおよそ25~35%ほどの値上げになる。
もっと具体的な金額で挙げるなら、120円で提供されていたアプリは、160円。
250円のアプリは、320円。
490円のアプリは、650円。
980円のアプリは、1,200円になる。
あくまでも一部を取り上げているだけだが、今までなら1コインで購入できていたアプリを1コインで購入できなくなったり、1,000円以下のアプリが1,000円を超えてしまう。
そして、この値上げは、アプリ内課金にも適用される。
アプリ内課金で分かりやすいのは、ゲームなどの課金アイテムだろう。
ガチャを回すためのジェムなどはアプリ内課金になるため、このあたりの価格も変更されてくることになる。
今回の価格改定は、日本だけではく、ユーロを採用する欧州などドル高に対応した世界各国での同時値上げになるようだ。
iPhoneとかApple製品使ってないから関係ない
そう考えている人もいるだろう。
しかし、今回のApp Storeの価格改定は、Appleユーザ以外の人にとっても影響が出てくる可能性がある。
ドル高に対応しなければならないのは、当然ながらAppleだけではないからだ。
Android向けのアプリストアを提供しているGoogleやビジネスの中核をなしているMicrosoftにも影響がある。
そのため、Apple以外の製品やサービスを利用している人にとっても目が離せないことになる。
Apple以外の会社が今後どのようなアクションを起こしてくるのか気になるところだ。
Appleが発表した価格の変更は、10月5日から全世界で適用される。
Apple製品を利用しているAppleユーザは、この日までにApp Storeで購入できる買い切りアプリを購入しておく方が良いかもしれない。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年9月22日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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