デジタルを強化しなければならないと考えている企業は多いため、デジタルに関するスキルは必須だ。
そして、スキルを証明するためのものが、資格試験の合格になるだろう。
以前にも取り上げた通り、資格を取得していなくてもIT系の仕事はできるが、資格を取得しているだけでスキルの証明になり、何と言っても自信につながる。
しかし、ITに関する資格試験の数は多いため、何を受験すれば良いのか分からないという人も多い。
そこでオススメなのが、ITパスポートだ。
このITパスポートという単語を初めて耳にしたり、目にしたという人もいるかもしれない。
ITパスポートとは?
ITパスポート試験、iパスとも呼ばれる情報処理技術者試験は、2009年の春から始まった国家資格だ。
働く人が共通に備えておきたい、ITと企業活動に関する知識が幅広く問われる試験になる。
応募者の平均年齢は27.7歳、合格者は29.6歳で、IT系以外の企業を中心に応募者数が増加している。
特に、金融や保険業、不動産業での受験者が増加しているそうだ。
では、ITパスポートに合格することで、何かメリットが得られるのか?
メリットとしては、3つ挙げることができる。
まず、幅広い分野の基礎知識を得られることだ。
ITに関する知識だけではなく、企業活動や経営戦略、会計や法務といった、ITを活用する上で前提となる知識をバランス良く習得できる。
そして、2つ目としては、組織のIT力を向上させてコンプライアンスを強化できることだ。
デジタル製品やシステムが普及したことで、情報システムの専門部署や専門家に限らず、情報システムを利用する個人にも、ITを理解して活用するための力が求められている。
個人それぞれに知識が備わることで、企業や組織全体のITパワーを向上させることが可能になるだろう。
最後に3つ目として、就職・転職や進学などで役立つということだ。
ITを活用しない会社を探す方が難しいほど、ITが導入されてるため、企業もITに関する基礎知識を備えた知識を求めている。
新卒採用時のエントリーシートで、ITパスポートの合格やスコア確認する企業も増えているため、自己アピールにも繋がるだろう。
そして、何と言っても国家資格という強みだ。
大学によっては、単位認定や受験を推奨されていることもある。
これら3つのメリットを考えれば、ITパスポートに合格する価値を感じてもらえるだろう。
ITパスポートの試験
ITパスポートの試験方式は、Computer Based TestingというCBT方式になる。
これは、試験会場のパソコンを使った試験で、マウスやキーボードで試験に解答する方式だ。
マウスやキーボードを使用すると言っても、基本的な操作ができれば問題ない。
では、実際にITパスポートの受験に向けて勉強することになるが、試験日が分からなければ、勉強の計画を立てることができない。
驚くことに、ITパスポート試験は、全ての都道府県で毎月実施している。
そのため、都合に合わせて試験日時や会場を選択可能だ。
これは、国家資格としては珍しいだろう。
ITパスポート受験料
ITパスポートを受験するためには、当然ながら受験料が必要になる。
受験手数料は、税込みで7,500円だ。
支払い方法としては、クレジットカード、コンビニ支払い、そしてバウチャーから選択できる。
なお、コンビニ支払いを選択した場合は、払込手数料が別途必要となるので、注意が必要だろう。
このバウチャーという単語は耳慣れないかもしれないが、カンタンに言えば金券のことになる。
ITパスポートの受験手数料が安いというのは嬉しいですよね
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今回の内容は、2022年4月21日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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