紛争や戦争が起こることで増加するのが、サイバー攻撃だ。
トヨタの取引先がサイバー攻撃を受けたことで、トヨタの国内全工場を停止したことは、多数のメディアで取り上げられたので、知っている人も多いだろう。
その他にも、世界トップシェアのペンタブレットメーカーのワコムにも影響が出ている。
物流業務を担うパートナー企業がサイバー攻撃を受けたため、ワコムストアのサービスが停止してしまった。
サイバー攻撃のリスクが高まれば、企業だけではなく、個人にも影響が出てくるのが想像できるだろう。
しかし、そもそもサイバー攻撃というのは、どういうものなのか分からないという人は多いかもしれない。
サイバー攻撃とは?
サイバー攻撃というのは、パソコンやスマホなどの情報端末に対して、システムの破壊やデータの改ざんなどを行う行為のことを指している。
攻撃対象は企業や個人の場合もあるが、不特定多数を無差別に攻撃することもある。
サイバー攻撃は、目的や手段もさまざまだ。
なぜ、サイバー攻撃をしてくるのか?
サイバー攻撃の目的として一番多いのは、お金だ。
個人情報や機密情報の売買と表現すれば、金銭的なやり取りをイメージしやすいだろう。
また、企業の営業妨害やイメージをダウンさせることも、お金につながる。
お金以外のことで挙げるなら、個人的な復讐や社会への政治的主張、自己顕示欲などだ。
サイバー攻撃の踏み台
盗られて困るような情報なんてないから問題ない
そう思うかもしれない。
しかし、データを盗むだけが、サイバー攻撃ではない。
サイバー攻撃のための、踏み台にされることもある。
踏み台にされると、どうなるか?
驚くことに、アナタがサイバー攻撃をしたことにされてしまう。
そして、サイバー攻撃を受けた企業や団体が、攻撃者であるアナタを特定して、損害賠償を請求できるのだ。
もちろん、アナタが攻撃者を特定できれば問題ないが、特定できずに踏み台にされてしまった場合は、泣き寝入りするしかない。
攻撃方法
では実際に、どのような攻撃がされるのか気になるだろう。
誰もが一度は耳にしたことのある攻撃がある。
それは、フィッシング詐欺だ。
クレジットカード番号や個人情報を盗み出す詐欺として、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられているので、被害に遭っていなくても見たり聞いたりしたことがあるだろう。
このフィッシング詐欺も、サイバー攻撃の1つになる。
そして、一番多い攻撃とされているのが、ディナイアル オブ サービス アタック、DoS攻撃と呼ばれるサーバやネットワークに負荷をかける攻撃だ。
あまりにも大きな負荷がかかれば、サーバやネットワークが停止してしまい、サービスを提供できなくなる。
もちろん、他にも色々なサイバー攻撃がある。
しかし、頻繁に見たり聞いたりする、フィッシング詐欺の脅威やDoS攻撃によって便利なサービスが停止してしまうことの方が、サイバー攻撃をより身近に感じられるだろう。
サイバー攻撃のリスクが高まっている今こそ、ぜひとも気をつけたいものだ。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年3月3日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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