使用しているスマホが古くなったので、そろそろ機種変更を考えている。
しかし、どうにも価格が高いため、コロナ禍で、お財布的に大きな出費が厳しい。
そこでオススメなのが、中古品だ。
デジタル製品の中古品に関して取り上げたので、中古品を検討している人も増えただろう。
新古品や新品未開封なら、ほぼ新品同様の製品となるため安心感も高いが、スマホの中古品に関しては、更に気をつけなければならないポイントがある。
それが、赤ロムと呼ばれるものだ。
赤ロムや白ロム
中古業者で販売されているスマホでは、家電量販店やキャリアショップでは見かけない単語がある。
それが、赤ロムだ。
そして、さらに白ロムという単語も見かけることがある。
白ロム
白ロムというのは、簡単に言えば、SIMカードを抜いた状態のスマホ本体のことだ。
基本的にスマホを利用する際には、SIMカードを装着して使用することになる。
このSIMカードに持ち主の契約者情報が記録されているので、SIMカードを挿入したまま他人に売ったり譲ったりすることはできない。
SIMカードを取り外して、誰でも使える状態にしたスマホ本体が、白ロムと呼ばれるものだ。
そのため、新品のスマホ本体も白ロムと言って良いかもしれない。
しかし、実際には、スマホを使用していた人がSIMカードを取り外して、それを買い取り業者へ下取りに出して、販売されたものを白ロムと呼ぶのが一般的だ。
赤ロム
赤ロムもSIMカードを取り外して販売されている中古のスマホ本体なので、白ロムと変わりない。
白ロムと大きく違う点は、ネットワーク利用制限がかけられているという部分だ。
ネットワーク利用制限がかけられている状態は、Wi-Fiでの通信はできるが、SIMカードを装着しても通話やデータ通信が行えない。
ネットワーク利用制限の原因
ネットワーク利用制限は、本体代金の不払いや料金の滞納が、主な原因とされている。
携帯料金の滞納なんてしたことないから大丈夫
あなたは、そうかもしれない。
しかし、そのスマホを下取りに出した人は、違うかもしれない。
あくまでも中古のスマホになるため、、そのスマホを新品購入した前任者がいる。
その人がスマホ本体を分割購入して、その代金をすべて支払っていなかったり、携帯料金を滞納していた場合には、キャリアからネットワーク利用制限がかかってしまう。
また、盗難など不正な手段で取得された場合にも、当然ながらネットワーク利用制限がかかる。
やっぱり中古は不安
中古でスマホを安く購入できるのは魅力だが、ネットワーク利用制限がかかってしまう不安がある。
これでは、爆弾を抱えたまま使用することになり、安心できない。
そこで中古販売を行っている業者によっては、赤ロム保証をしていることがある。
赤ロム保証を行っている販売店であれば、全額返金、もしくは交換対応してもらえる。
しかし、赤ロム保証を行っていない業者や個人間取引で購入した場合には、困ってしまう。
そういう時には、Wi-Fiのみで使用することになるが、それだけでは不便だ。
実は、赤ロムになってしまったスマホ本体は、別キャリアの回線でなら問題なく使用できる。
たとえば、DoCoMoでネットワーク利用制限がかかっていても、ソフトバンクやauのSIMカードを挿入すれば問題なく使用可能だ。
ただし、DoCoMoでネットワーク利用制限がかかっている場合は、DoCoMo系のMVNOは使用できないので、注意しなければならない。
自宅や事務所内といった、Wi-Fi環境で使用するために購入するのであれば、赤ロムでも問題ないだろう。
しかし、多くの場合は、SIMカードを挿入して使用することになるため、ネットワーク利用制限がかけられてしまっては困ってしまう。
そういったトラブルに対応できるように、中古のスマホを購入する際には、赤ロム保証を行っている業者から購入する方が良いだろう。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年2月24日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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