スマホやタブレットで動画や音楽、ゲームを楽しんでいるとバッテリ残量が一気に減ってしまう。
そんな時には、充電ケーブル繋ぎっぱなしにしている人が多い。
これでバッテリ残量を気にせず楽しめる、そう思ってしまうが、実はバッテリをイジメている状況になっているのを分かっているだろうか?
バッテリの取り扱い
スマホやタブレット、ラップトップパソコンだけではなく、キーボードやマウス、イヤホンなど電源に接続することなく、自由な取り回しができるように、バッテリを搭載している製品が多くなった。
ケーブルがなくなって、無線接続できるようになったイヤホンは快適だ。
同様に、マウスやキーボードも無線接続できるようになれば、ちょっと離れたところからでも操作できるようになる。
しかし、バッテリがなくなってしまうと何の役にも立たなくなってしまう。
だからこそバッテリ切れを回避するために、頻繁に充電をしている人も多いだろう。
ほとんどの製品に搭載されているバッテリは、リチウムイオンバッテリだ。
リチウムイオンバッテリは、フル充電で保存すると劣化してしまう。
アダプタを接続したままで長時間使用したり、就寝時に長時間充電したりということをラップトップパソコンを使用しているとありがちだ。
しかし、リチウムイオンバッテリは、80%充電を心がけるようにしよう。
また、バッテリは、微小電力を消費している。
バッテリ自体が電力を消費する自己放電もあるため、長期間保存すると極端な電圧低下状態、過放電になり、バッテリを劣化させてしまうのだ。
だからこそ、長期間使用しない場合は、バッテリ残量を50%程度にしてから保管する。
1ヶ月以上保管する場合、月に一度はバッテリの動作を確認し、再度残量を50%程度にしてから保管することで、よりバッテリに優しい状態を保てる。
バッテリを長持ちさせる
バッテリを長持ちさせるためには、高温になる場所に放置しないことが重要だ。
リチウムイオンバッテリは、高温で保存すると劣化が早くなってしまう。
部屋の中でも、日当たりの良いところや自動車の中など高温になる場所には、絶対に置かないようにする。
もし、バッテリ残量が、すぐになくなってしまうなら、バッテリの寿命(交換時期)の可能性もある。
バッテリの寿命は、使用環境や温度等によっても異なるが、充放電回数500回程度、もしくは、ACアダプタと併用して、一般的な運用を行った場合には、約2年~3年で初期容量の約50%になってしまう。
バッテリの膨張
暑い夏場にありがちなのが、バッテリの膨張だろう。
バッテリは、高温やフル充電状態の継続、保管、劣化などによって膨らむ場合がある。
バッテリが膨れてしまう可能性を抑えるために、高温環境での使用や保管、フル充電状態の長期間継続、そしてバッテリ残量がない状態での長期間保管等は行わないように注意しよう。
なお、バッテリの膨れが発生した場合でも、バッテリ自体には安全上の問題はない。
しかし、バッテリの膨れによって、本体が破損する場合があるため、膨れが発生した場合は、すみやかに純正の新しいバッテリと交換、または「バッテリ交換サービス」を利用した方が良いだろう。
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今回の内容は、2021年8月26日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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