家族それぞれが、スマホやタブレット、パソコンを利用するスタイルが増えている。
だからこそ皆でネット回線を共有できる、Wi-Fiルーターは便利だ。
しかし、家庭でWi-Fiルーターを導入していても、場所によっては、どうにも通信が安定しないということもあるだろう。
Wi-Fiルーター
a、b、n、ac、axなど分かりにくい記号ではなく、Wi-Fi5やWi-Fi6といった、分かりやすい番号で管理されるWi-Fiの規格、そして通信の安定性や速度に関わる周波数帯については、以前に取り上げた。
家電量販店へ足を運んで実物を確認したり、ネット通販サイトの商品説明欄を確認された方も居ただろう。
販売されているWi-Fiルーターの主流はWi-Fi5で、140種類以上の機種が販売されている。
価格も最安値のモデルともなれば、2000円台で購入することもできるだろう。
だが、最新規格のWi-Fi6に対応しているルーターは少なく、まだまだ価格も高い。
今からWi-Fiルーターを購入するのであれば、最新規格のWi-Fi6と考えがちだが、使用しているスマホやタブレット、パソコンがWi-Fi6に対応していなければ意味がない。
まずは、Wi-Fiルーターを購入する前に、持っているスマホなどがWi-Fi6に対応しているか確認しておこう。
Wi-Fiルーターを選ぶポイント
購入するWi-FiルーターのWi-Fi規格が決まれば、次はWi-Fiルーター本体だ。
アンテナ数
まず重視したいのが、通信速度や安定度に大きく影響するアンテナ数。
見た目がスッキリとしているアンテナ内蔵型は、本体がコンパクトで、接続するWi-Fi子機が近くにあるなら良いだろう。
それに対して、アンテナがパッと見て分かる外付け型は、アンテナを動かすことで電波を特定の方向に飛ばせる。
Wi-Fiルーターを置いている場所から離れた部屋に、Wi-Fi子機がある場合は効果的になる。
接続数
そして、Wi-Fiルーターに接続する機器の数にも注意が必要だ。
スマホやタブレット、パソコンだけではなく、スマートスピーカーやスマート家電などが増えると速度の低下や通信の不安定化が気になる。
この対策で重要となるのが、ストリーム数と言われるアンテナの数だ。
2~4本が一般的になるので、接続する機器が多いなら4本を選択しておこう。
特に、子機に対して集中的に電波を飛ばすビームフォーミングといった安定化技術を採用しているかどうかは、重要なポイントになる。
安定性・高速性
より安定・高速な通信を求めているなら、トライバンド対応のWi-Fiルーターを選ぼう。
トライバンドとは、2.4GHz帯と2つの5GHz帯の電波を同時に使って通信するため、安定性と高速化を実現させることができる。
メッシュネットワーク
それでも、Wi-Fiルーターの設置場所から遠いところにWi-Fi子機があるため、電波の状況が悪いということもあるだろう。
そういう時には、メッシュネットワークと呼ばれる中継機を使用するという手もある。
中継機を使用することで、受信しにくい場所にも強い電波が届くようになり、何処の部屋やフロアであったとしても、Wi-Fiルーターへ接続可能だ。
どのWi-Fiルーターが良いのか?
Wi-Fiルーター本体を選ぶだけでも、色々なポイントがある。
この機種を購入しておけば問題ない!
そう言える製品を紹介したいが、一戸建てやマンション、アパートなど住んでいる環境、そして、どこにWi-Fiルーターを設置して、どこからWi-Fiルーターへ接続するのかが、それぞれ違うため、最適な製品を紹介できない。
上記に挙げたポイントを抑えて、アナタにとって最適なWi-Fiルーターを選択してもらいたい。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2021年7月29日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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