Windows10の次期バージョンである、Windows11が6月24日に発表された。
Windows10からメジャーバージョンのアップデートはないとされていたが、時代の流れに合わせて、6年ぶりにメジャーバージョンがアップデートされる。
Windows10がリリースされたのは、2015年7月29日だ。
Windows8が2012年の発売だったので、3年ほどで新しいバージョンへアップデートされたが、今回は6年。
Windows11で何が変わる?
パッと見て分かるデザインが、大きく変わった。
Windows95から登場したスタートボタンは、Windows11でも搭載されているが、タスクバーの左端ではなく、タスクバーの中央に移動している。
各種システムアイコンもカラフルで、視認性も高くなった。
そして、タッチ操作、ペンや音声による操作も強化されている。
見た目や操作性が改善されても、アプリがなければ意味がない。
スマホやタブレットと同様に、アプリストアがWindowsには用意されている。
それが、Microsoft Storeだ。
Microsoft Store
多くのアプリ開発者は、Microsoft Storeでアプリを配布することなく、Webサイトで自ら配布していることが多いため、Microsoft Storeを利用する魅力がない。
そうなると必然的に、Microsoft Storeへ登録されているアプリが少なくなるため、アプリストアを使用する意味がなくなってしまう。
そこで、デザインや検索の改善だけではなく、アプリ開発者がMicrosoft Storeでアプリを配布しやすいように、アプリ開発者が独自の決済システムを使用する場合には、Microsoft Storeの手数料をゼロにするというビジネスモデルへ転換された。
また、Win32アプリを標準サポートしてくれるようになるので、アプリ開発者が、わざわざパッケージ化する手間を省けるようにもなっている。
この2点で、Microsoft Storeを利用するハードルが大きく下がるだろう。
Androidアプリ
そして、Amazonアプリストアを介して、Android向けのアプリを入手できるだけではなく、Windows上で動作させることができる。
どの程度Androidアプリが動作するかは分からないが、普段使用している便利なアプリをWindowsでも利用できれば、生産性を大きく上げることができるだろう。
Windows11のリリース時期
Windows11の正式なリリースは、2021年内と予告されている。
まずは、メーカーが提供するパソコンに搭載されて、出荷する計画だ。
そして、既存のWindowsユーザには、年内にアップグレードが無償提供される。
Windows11が動作する条件を満たしていれば、現行のパソコンでもWindows11を使用できるので、楽しみにしているユーザも多いだろう。
Windows11を動作させるのに必要なスペック
Windows11を利用する必要なスペックは
- 1ギガヘルツ、2コア以上の64ビット互換プロセッサ
- メモリは4GB
- 64GBのストレージ
- 9インチ以上のディスプレイ
これなら、ハイスペックなパソコンでなくとも問題なさそうだ。
しかし、9インチ以上のディスプレイが必要になるため、ウルトラモバイルPCなどの小型パソコンで使用することができないかもしれない。
新規のパソコンを購入する予定があるのであれば、最初からWindows11が搭載されている製品を購入するのが、一番問題ないだろう。
だが、Windows11にすることで、プリンタやスキャナといった、パソコンに接続している周辺機器が認識しなくなったり、正常に動作しなくなる可能性もあるため注意が必要だ。
もちろん、周辺機器だけではなく、アプリも同じく正常に動作するか分からないため、メインで使用するパソコンをWindows11へアップグレードする前に、それぞれ確認しておく必要があるだろう。
もっとWindows11について知りたいという方は、MicrosoftのWebサイトにWindows11のコンテンツがあるので、そちらを参照してもらいたい。
なお、インサイダープレビュー版をWindowsUpdateで入手できるようになっているが、こちらは正式版ではないので、間違ってインストールしないように気をつけよう。
いち早くWindows11を体験したい人は試しても良いかもしれないが、まだまだ不具合なども多いと思われるので、メインで使用しているパソコンにはインストールしない方が良いだろう。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2021年7月1日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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