スマホやタブレット、そしてパソコンで動画を観る時には、無料で色々な動画が観られるYouTubeを利用している人は多いだろう。
以前、動画配信サービスを取り上げた際に、YouTubeではテレビ番組を観られないので、テレビ番組を観られるサービスを紹介した。
しかし、Twitterで以下のようなDMが送られてきた。
何言ってんだ?
YouTubeでもテレビ番組観られるよ?
確かに、そうだ。
放送局や制作会社のチャンネルで配信している分は、確かに視聴できる。
しかし、それ以外は、テレビ放送を違法にアップロードしている人がいるから視聴できる状態であることを忘れてはならない。
違法アップロード
テレビ放送だけではなく、DVDやBDで販売されているアーティストやお笑い芸人のライブ、アニメ、ラジオ放送といった、多くの違法動画がYouTubeにアップロードされている。
そんな違法動画だと気づかずに、YouTubeなら無料で何でも観られると思っている人も多い。
あえて違法アップロードされている動画だと分かっていても、わざわざチャンネル登録をして観ている人がいる。
子供の頃から親にYouTubeで好きな動画を観る方法を教えてもらって、テレビを観るよりも、YouTubeが面白くて何でも観られると教育されてしまい、違法アップロードされていても、それが悪いことだという認識がなくなってしまう。
それは、違法にアップロードされている動画を視聴していて、親から怒られたり、警察に補導されることがないためだろう。
こういったことが当たり前になってしまうことによって、モラルや倫理観が欠如していってしまう。
観る側にとっては、エンタメを楽しめてるんだから別に良いんじゃないの?
そういう声も耳にするが、実際に放送されているテレビ番組を観ることなく、違法動画を視聴することで、テレビ番組の存続が危ぶまれたり、制作費の削減により出演者やクオリティの低下に繋がってしまう。
また、制作会社の経営や雇用だけではなく、テレビの必要性を感じなくなってしまい、テレビの販売台数が減少したりと他の業界へも悪い状況が移ってしまうのだ。
違法アップロードする理由
違法アップロードしている人は、話題性や人気ある番組をアップロードすれば、チャンネル登録者数や視聴回数が増えて広告費として収入になる。
もちろん、著作権に違反している動画となるため、YouTubeへ報告すれば違法動画をアップロードしているアカウントが停止処分になる。
しかし、アカウントが停止になれば、別のアカウントを作成して同じことを繰り返すというイタチごっこの状態だ。
違法アップロードの処罰
違法アップロードしている側にすれば、アカウントが停止になるだけで、ペナルティがあるわけではないため、辞めることをしない。
しかし、著作権の侵害で訴えられてしまえば、とんでもないペナルティとなる。
著作権の侵害は、当然ながら犯罪だ。
告訴されれば、10年以下の懲役、又は1,000万円以下の罰金などが定められている。
違法アップロードを無くすために
違法アップロードをしている人へ罰則を与えるためには、YouTubeへ違法動画として報告することも大事だが、放送コンテンツ適正流通推進連絡会が運営しているサイトへ違法アップロードされている動画を報告するのも必要だろう。
違法にアップロードされた動画を発見した際には、面倒で手間かもしれないが、ぜひとも報告してもらいたい。
違法アップロードしている動画は観ない。
そして、チャンネル登録をしない。
違法動画だと報告をする。
この小さな行動を多くの人がすることで、違法アップロードされている動画が少なくなる。
倫理観やモラルを保つためにも、特に子をもつ親御さんには、ぜひとも心がけていただきたいものだ。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2021年5月27日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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