スマホやタブレットで文字を入力する時に、アルファベットや記号、数字だけという人は少ないだろう。
やはり日本人は漢字、ひらがな、カタカナを入力する機会が多い。
それは、パソコンでも同じだ。
日本語をパソコンで入力する方法は2種類ある。
それが「ローマ字入力」と「かな入力」だ。
かな入力
かな入力は、キーボードに刻印されている「かな」キーを押せば、そのまま「ひらがな」が表示される。
ただし濁音は、「かな」キーを押してから「濁音」キーを押す必要がある。
たとえば、「が」を入力する場合は、「か」キーを押した後で「゛」キーを押すと「が」になる。
半濁音も濁音と同じく、キーを二回押さなければならない。
「ぱ」を入力する場合は、「は」キーを押した後で「゜」キーを押すと「ぱ」となる。
そして拗音(ようおん)と呼ばれる、小さな文字を入力する場合は、【シフトキー】を押しながら入力すれば良い。
「きゃ」を入力する場合は、まず「き」キーを押して「き」を入力してから、【シフトキー】を押しながら「や」キーを押すと「きゃ」と入力できる。
しかし、【シフトキー】を押しながら入力すれば全て拗音になるわけではなく、日本語として存在する文字だけが、【シフトキー】を押しながら入力すると拗音として入力される。
かな入力は、キーボードに刻印されている文字がそのまま入力できるので、非常に馴染みやすいだろう。
その反面、かなが刻印されているキーは多い上に、かなキーが五十音順に並んでいないため、位置を憶えたり探したりするのが大変だ。
また、Webサイトのアドレスやメールアドレスといった、日常的に使用するアルファベットを入力する機会も多いため、アルファベットの位置も憶えたり探したりする必要もあるため、更に大変になる。
ローマ字入力
ローマ字入力は、ひらがなをアルファベットの組み合わせで表現する。
そのため、憶えるキーはアルファベットの26キーだけだ。
覚えるキーの数が、かなキーの半分程度で済むのは嬉しいだろう。
当然ながら、ひらがな以外にアルファベットを入力する時にも、別途キーを憶える必要がない。
また、ローマ字には大きく分けて、ヘボン式と訓令式の2種類となるが、どちらの方式で入力しても問題ないのも嬉しいポイントだ。
そうなるとローマ字入力の方がメリットばかりに思えてしまうが、最大の欠点がある。
それは、ローマ字を憶えていなければ文字入力が全くできないということだ。
ローマ字で五十音は憶えていても、濁音や半濁音、そして拗音を憶えていなかったりすると困ったことになってしまう。
また、文字入力は日本語の文章を頭で考えながら行うことが多いため、文字入力の際に頭の中でローマ字に変換する必要がある。
そのため、文章を考えるという作業に没頭しにくくなってしまいがちだ。
かな入力かローマ字入力か
かな入力とローマ字入力、それぞれメリットとデメリットがある。
現状では、WEBサイトのURLやメールアドレスなどアルファベットを入力する機会が多いため、やはりローマ字入力をマスターする方が良いだろう。
もちろん、絶対に日本語しか入力しないのであれば、かな入力が一番だ。
アルファベットを組み合わせる入力よりは、一回のキー入力で済むため、かな入力の方が入力速度が速くなる。
さらに、文章を考えることに没頭できるのも良い。
そのため、何が何でもローマ字入力しなければならない、ということはない。
生活スタイルに合わせて、どちらかに焦点を絞って入力するようにしよう。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2021年4月1日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。