2022年9月7日の深夜2時にAppleのイベントが開催された。
いつものことながら、Appleのイベントで発表される内容には多くの人が注目している。
今回のイベントで発表されたのは、iPhone 14シリーズ、Air Pods Pro、Apple Watch Series 8の3製品だ。
まずは多くの人が注目している、iPhone 14シリーズを確認しよう。
iPhone 14シリーズ
色々なメディアでは、今回のイベントでiPhone 14が発表されると予想されていた。
そして、まさに予想通り、iPhone 14が発表された。
スタンダードモデルのiPhone 14、上位モデルのiPhone 14 Pro、最上位モデルのiPhone 14 Pro Max、それに加えて、2017年に発売された「iPhone 8 Plus」以来、約5年ぶりにPlusを冠するiPhone 14 Plusの4モデルが登場した。
まずは、スタンダードモデルとPlusだが、こちらは前モデルのiPhone 13に引き続き、A15 Bionicが搭載される。
この2つのモデルの違いは、ディスプレイサイズだ。
スタンダードモデルはiPhone 13と同様に6.1インチになるが、Plusは6.7インチになる。
これだけでは前モデルのiPhone 13と変わりないように思ってしまう。
しかし、カメラがしっかりとグレードアップされている。
カメラのセンサーが大きくなり、明るさをより多く取り込めるようになったことから、暗がりでもさらにキレイな写真が撮れるようになった。
また、インカメラもオートフォーカスにも対応したので、自撮りが便利になるだろう。
さらに、手ブレ補正が強化されて、アクションカメラ並の手ブレ補正機能が搭載されたことには注目したい。
そして、ProとPro Maxモデル。
こちらは上位モデルというだけあって、A16 Bionicプロセッサが搭載されている。
この2つのモデルの違いは、スタンダードモデルとPlusの違いと同様に、ディスプレイサイズだ。
Proモデルは6.1型、Pro Maxは6.7型のディスプレイになる。
そして上位モデルだからこそ搭載されているのが、新たなユーザーインターフェース「Dynamic Island(ダイナミック・アイランド)」だ。
通知やアラートなどがフロントカメラ「True Depthカメラ」を中心に表示されるようになって、使用中のアプリの表示を遮ることがなくなる。
このDynamic Islandを実現するにあたり、True Depthカメラの小型化やディスプレイの裏側から光を検出できる近接センサーの搭載、タップやスワイプといった操作に高精度に反応する新アルゴリズムが採用されている。
そして目新しいのは、ディスプレイが常時点灯する表示機能だろう。
バッテリーを消費する問題があるため今までは実装されていなかったが、ディスプレイのリフレッシュレートを最小で1Hzに抑えて、あまりバッテリーを消費することなくディスプレイに時間などを表示できるようになる。
これで時間の確認のために、電源ボタンを押す必要がなくなるのは嬉しい。
そして、カメラ性能。
メインカメラには、クアッドピクセルセンサーが採用された。
4つのピクセルを1つの大きなピクセルとして結合させることで、暗所での撮影能力や細部の表現力を大幅に高められる。
また、クアッドピクセルセンサーの中央部だけを使うことで、最大2倍の望遠撮影も可能だ。
さらに、Apple ProRAWの写真も4,800万画素で撮影できるようになるため、写真にこだわりがある人にとっては嬉しいところだろう。
iPhone 14シリーズに共通しているのが、緊急の衛星通信機能や自動車の衝突事故検出機能、2周波GPSといった最新機能だ。
ただ、緊急の衛星通信機能は、まずアメリカとカナダで提供されるため、日本国内においての利用は、今のところできない。
そして、充電端子。
こちらは期待を裏切って、Lightning端子になる。
多くの人が望んでいる、USB Type-Cに変わらなかったのは残念なポイントだろう。
また、指紋認証機能のTouch IDも復活しなかったのも、一部の人にとっては残念かもしれない。
気になる本体のカラーだが、スタンダードモデルとPlusでは、ブルー、パープル、ミッドナイト、スターライト、PRODUCTS(RED)の5色。
ProとPro Maxでは、ディープパープル、ゴールド、シルバー、スペースブラックの4色から選択できる。
そして発売日は、2022年9月16日。
ただし、Plusのみ来月、10月7日になるため、注意が必要だ。
本体のカラー、発売日とくれば、次は価格。
円安進行が続いているだけに、非常に気になるところだろう。
iPhone 14シリーズの最小ストレージ容量は128GBになり、そこからストレージ容量によって価格が変わる。
- iPhone 14スタンダードモデルは、119,800円
- iPhone 14 Plusは、134,800円
- iPhone 14 Proは、149,800円
- iPhone 14 Pro Maxは、164,800円
最小のストレージ容量でも高額だ。
上位モデルのProとPro Maxでは、最大1TBのストレージ容量のモデルも用意されているが、こちらは20万円を超えている。
そう、MacBook Airよりも高額になってしまう。
パソコンよりも高いスマホには、正直なところ驚きを隠せない。
現在、iPhone 13を使用しているのであれば、上位モデルのProやPro Maxへグレードアップしないかぎり、大きな変化はないだろう。
ただ、iPhone 7など古いモデルを使用しているなら、この機会に最新モデルへ一気にグレードアップするのも良いかもしれない。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年9月8日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
- Googleポッドキャストで聴く
- Spotifyで聴く
- Appleポッドキャストで聴く
- Anchorで聴く