スマホやタブレットの性能が向上して、日常に欠かせないデジタル製品だ。
搭載されているカメラの性能だけではなく、電子決済もできるようになり、財布代わりに使用できるため、手放すことができないという人も多いだろう。
一昔前まではワンセグチューナーを搭載して、テレビを視聴することのできるスマホやタブレットもあったが、ネット配信が主流になり、ワンセグチューナーを搭載していないスマホやタブレットも増えた。
何でもできて便利だが、スペックの向上とともに困ってしまうこともある。
それは、スマホやタブレットに保存できるデータが大きくなってしまい、保存できる容量が不足してしまうことだ。
このデータを保存できる場所は、ストレージと言う。
ストレージのことをメモリと表現する人もいるが、メモリにはいくつかの種類があるため、データを保存する場所のことは、ストレージと表現する方が正確に伝わる。
データを保存できる容量が不足する、つまり、ストレージの空き容量不足は、多くの人が経験を持っているだろう。
最初から保存されているデータ
スマホやタブレットの本体に最初から保存されているデータには、どのようなデータがあるのだろうか?
まず、一番最初に挙げられるのは、アプリだ。
しかし、その他のデータとなると思い浮かばないかもしれない。
iPhoneならiOS、iPadならiPadOS、そしてAndroid搭載のスマホやタブレットならAndroidも、スマホやタブレットに最初から保存されているデータになる。
これは、OSと呼ばれるデータで、スマホやタブレットを使用するためには必須だ。
カタログなどで表記されているストレージ容量は、これらのデータを含んだ容量になるため、表記されているストレージ容量の全てを使えるわけではない。
スマホやタブレットのストレージ
スマホやタブレットを購入する際には、できるだけストレージ容量の大きなものを購入した方が良い。
しかし、ストレージ容量が大きくなれば、当然ながら価格も上がる。
また、iPhoneやiPadを購入する際には、予算に応じたストレージ容量を選択できるが、Androidを搭載しているスマホやタブレットは、ストレージ容量で価格が分けられていないものも多い。
これは、microSDカードを本体に差し込んで、ストレージ容量を増やすことができるためだ。
microSDカードでストレージ容量を増やせるというのは魅力に感じられるが、microSDカードには、基本的にシステムデータやアプリを保存できない。
もちろん、特殊な方法を用いれば、microSDカードへ保存できないアプリやシステムのデータを移すこともできるが、あまり一般的ではない。
また、メーカーサポート対象外の行為になってしまい、メーカー保証を受けられなくなる。
それでも、写真や動画などのデータはmicroSDカードへ保存できるので、本体のストレージ容量を使わなくて済むのは嬉しい。
ただし、格安SIMなどを契約してSIMカードを2枚使用する場合では、microSDカードを挿入するためのスロットが無くなるので注意が必要だ。
ストレージの空き容量を確保する
iPhoneやiPad、そしてmicroSDカードを使用できないAndroid搭載のスマホやタブレットで、ストレージの空き容量を確保するためには、どうするのか?
まずは、インストールしているアプリの見直しだ。
インストールして最初のうちは使用していたものの、今は使用していないアプリはないだろうか?
使用していないアプリは、ストレージを圧迫してしまうで、迷わずにアンインストールてしまおう。
ただし、最初からインストールされているアプリはアンインストールできない場合が多いので、あくまでもアプリストアから自分でインストールしたアプリで使用していないものになる。
なお、標準アプリでもアンインストールできる場合もあるので、まずはアンインストールできるか試してみると良いだろう。
そして次に、写真や動画などのデータだが、撮影に失敗した不要なデータは残っていないだろうか?
撮影に失敗したデータは無駄なデータになるため、さっさと削除してしまおう。
また、加工アプリなどでフォトレタッチした際に、加工済みの写真と加工前の写真、2つのデータができることもあるので、特に必要がなければ、使わない方の写真は削除しよう。
それでもストレージ容量の空きスペースが少ないというのであれば、あまり見なくなった写真や動画などのデータをクラウドストレージへ移動してしまおう。
iPhoneやiPadを使用しているならiCloud、Android搭載のスマホやタブレットを使用しているならGoogleドライブを最初から使用できる。
いやいや、クラウドストレージにデータを移動してもストレージの空き容量が足りない。
それなら、1つのクラウドストレージだけではなく、複数のクラウドストレージを利用すれば良い。
iPhoneやiPadを使用していても、Googleドライブを使用できる。
Googleドライブの空き容量も少なくなってしまったというのであれば、MicrosoftのOneDriveを利用しても良いだろう。
それでも足りないのであれば、Dropboxにもデータを移動してしまおう。
標準で利用できるクラウドストレージだけではなく、他のクラウドストレージを利用すれば良いだけだ。
もちろん、普段から利用しているクラウドストレージの有料プランを契約して、クラウドストレージで利用できる最大容量を増やす方法もある。
使用するアプリを厳選して、自分で作成するデータは全てクラウドストレージへ移動した。
それでも本体のストレージに空きがない時は、どうすれば良いんだ?
そういう時には、システムやアプリのキャッシュファイルを削除しよう。
ただし、キャッシュファイルを削除することで、スマホやタブレットの動作やアプリの動作が遅くなるだろう。
それはストレスなく動作させるためのキャッシュファイルを削除して、ストレージ容量の空きスペースを確保したために起こる。
スマホやタブレットを継続して使用していれば、自然とキャッシュファイルが生成されて、キビキビとした動作に戻ってくれるので問題ない。
ただし、使用していれば自動的にキャッシュファイルが作成されるため、一時的にストレージの空き容量を増やす最終手段だと思っておこう。
ストレージ容量の空きを確保できない!
アプリを厳選して、自分で作成したデータを本体に保存していないのに、スマホやタブレット本体のストレージに空きがない。
そこまでの状態になっているのであれば、使用しているスマホやタブレットのスペックの限界だろう。
それならいっそのこと使用する端末を1台だけに絞らず、複数台で運用するか、思い切ってストレージ容量の大きなスマホやタブレットへ買い換えるのが良い。
その方が効率良くスマホやタブレットを使用できる上に、ストレージ容量を気にする必要もなくなって、ストレスから解放されるだろう。
ポッドキャストで聴く
今回の内容は、2022年6月2日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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