目の調子が悪くなると、物が見えにくくなるだけ。
そう思っている人が、想像以上に多い。
実は、物が見えにくくなるだけではない!
近くの物を見続ければ、副交感神経が働き過ぎてしまうため、自律神経が乱れてくる。
そして、自律神経が乱れてくると不眠や頭痛、身体のだるさ、めまいなどを引き起こしてしまう。
そうなってくると必然的に、目の疲れや肩こりが起こる。
肩こりは、血の流れが悪くなると起こりやすくなるので、肩こりから慢性的な頭痛に悩まされている人も多いだろう。
このような身体の不調が軽いうちに、是非とも目をいたわるアイケアを行ないたい。
アイケア
誰でも簡単にできることとしては、まず目を温める。
暑い時期はシャワーでサッと入浴を済ませる人も多いが、暖かいタオルをまぶたに乗せて、10分ほどリラックスするようにしよう。
そして寝る前には、遠くを見るようにする。
ただ単に遠くを見るのではなく、ピントが合うもっとも遠いところを見るようにしなければならない。
アイケアは夜だけではなく、昼間でもできる。
強い瞬きを繰り返すことで、まぶたにあるマイボーム腺という場所から脂が出てきて、涙に混ざるようになり、乾きにくい涙になって眼を潤わせてくれる。
また、眼を上下左右に動かすのも良い。
片腕を真っ直ぐ前に伸ばして、人差し指を立てて上下左右に動かす。
その動きを両目で追いかけるようにして、眼球運動をしよう。
たったコレだけで、ピントを合わせるチカラや集中力が高まる。
そして小一時間程度の割合で、ほんの数秒だけでも、ピントの合う遠くの物を見るようにしよう。
紫外線
コロナ禍で出歩く機会が減ってしまったが、夏場の強い日差しで気になるのが紫外線だ。
もともと眼には紫外線を防ぐチカラが備わっているが、長時間、強い紫外線を浴びてしまうと白内障や黄斑変性(おうはんへんせい)症という、視界がゆがんだり目が見えなくなったりする病気を引き起こす可能性があるらしい。
だからこそ、サングラスで眼を守りたい。
色の濃いサングラスの方が強力に守ってくれそうだが、色と紫外線カットの性能は関係がない。
あまり色の濃いレンズを選んでしまうと、反対に眼に悪い影響を与える可能性もある。
眼は暗いところでは、瞳孔が開き、より多くの光りを取り込むようにできている。
そのため、紫外線カット機能のない、濃い色のレンズで強い光を多く浴びると瞳孔が開いた状態になって、多くの紫外線を取り込んでしまう。
紫外線カットのサングラスには、紫外線透過率が数字で表示されているので、その数値を目安にサングラスを選ぶようにしよう。
ちなみに、紫外線透過率と記載されている場合は、数値が低い方。
紫外線カット率と記載されている場合は、数値の高い方が、紫外線対策の性能が高いことになる。
アイケアを行なうのは、難しいことではない。
ほんのちょっとのスキマ時間でできることばかりなので、ぜひとも実践してみてもらいたい。
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今回の内容は、2021年8月5日にポッドキャストで配信されている。
ぜひともラジオ感覚で、ポッドキャストを楽しんでもらいたい。
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